カザルスホール
建築探訪ではないですが・・・
東京タワーが無くなるかも!という話を書いていてもうひとつ、
思いだしたことが。
お茶の水にある「カザルスホール」をご存知でしょうか。
(↑今日の写真はフリー素材を借りました。)
日本初の室内楽専用ホールとして1987年に誕生し、
”音響の良いホール”(永田音響による)
”上質な空間”(磯崎新 氏による)
として、多くの人々に親しまれてきたものです。
私自身、この静謐な空間が好きでした。
・・・でした・・・そう、このホール、無くなってしまうのです。
こんなに素敵なホールなのに。どうやらこれは残念ながら決定
のようです。
今は日本大学の所有ですが、この少子化の時代になぜ・・・!!
先日コンサートを鑑賞する機会があって、しみじみと・・・
その内装壁に施された石彫刻のカーテン(!?)に触れてきました。
この建物を擁するお茶の水スクエアA館は建築家・磯崎新 氏の設計。
建物そのものを残すかどうか未定とのことだけれど
良いホールが、良い建築が・・・失われていく現実に
憤りを覚えます。
「建物の寿命は、実は使う側の用途に合わなくなることによる寿命」
とは、相子先生の言葉。確かに・・・。
だからリフォームの需要もある訳で。
大きな建物・事業用の建物は、維持費用や収益性など、時代の流れ
の中で難しいことも生じるでしょう。
でもせめて住宅は、10年先、20年先、家族のあり方が変わっても
住み継がれていくものとなって欲しいです。
建築家と、フレキシブルな、しなやかな住まいを
・・・提供していきたいものです。
ブログのランキングに参加しています。
↓ 1日1回のクリックで応援をよろしくお願いいたします。ぜひ!